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「VVITCH」雑感。

 投稿者:みきお  投稿日:2017年11月25日(土)19時56分36秒
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  色々な意味で「意味深」な映画だった。
中世末のイングランドの話かと思ってたら実はニューイングランドの西部開拓時代の
設定で 完全な肩透かし。でも終わるまで一度もトイレに立つ事も無く引き込まれ
低予算で此処まで引っ張られれば「良い映画」だと感じた。

ダーク・エンジェルの冒険活劇に為るのかと観てても最後の最後までダークは
ダークでも単なるホラー・サスペンスで まるで「騙し絵」のやうな上手い
作りだった。監督が著名な映画のリメイクに抜擢されたと云うが「さも 有りなん」
の印象だった。主演の少女役の女優もデボラ・カーの少女時代のやうな感じで
可憐の中にも華と凛とした趣が有り 此方もメジャー作への抜擢が決まってる由
小品ながら将来 映画史的に語り継がれる作品と為る予感も する。

チラシにも書かれて有った通り「ホントは怖いグリム童話」のコンセプトと
同じ方向性で 30代の頃に観た「トワイライト ゾーン」を想起した。
日常の中に潜む怪奇性で云うなら 日本で云うと江戸時代の「百物語」の挿絵の
ろくろ首の世界に為るのだろうか。
ロウソクの灯りだけで夕の祈りを捧げる家族は まるで古代ローマのカタコンベ
に似た空間に居て 当時の開拓民の宗教観が偲ばれ興味深かった。

原罪だの祈りだの 旧約聖書の「ヨブ記」だの新約の「黙示録」だのが家族で
日常的に飛び交い バックボーンにカトリック信仰を持った経験が無いと
この映画の深さ・面白さが半分しか伝わらないだろな と思った。
「ローズマリーの赤ちゃん」でも「エクソシスト」でも根底 流れてるのは
神VS悪魔の構図。言い古された事だけど多神教の中に住む日本人には中々
一神教の世界は理解し難いのでは?と感じた。

映画は文化。洋画は異文化との出逢いの場。改めて さう思ふ。
 
 
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