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「ハイドリヒを撃て!」雑感。

 投稿者:みきお  投稿日:2017年12月10日(日)19時12分39秒
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  連合国側 絶対善の映画には僻々してるので「見たくない映画」で有ったのだけど
時間が有ったので観に来てみた。案の定 ラスト30分間の激しい銃撃戦には僻々した。

実際に有った歴史的事実に基づく戦争映画ださうだが 同じ題材で「暁の7人」と
云う映画が1975年に作られてるらしい。当時は 私は一番よく洋画を観てた
時期なのでオンタイムで見てる筈だと思うんだが どうも記憶が無い。
米映画には あまり登場する機会が少ない東部戦線が舞台だから記憶には
残らなかったのかも知れない。

独逸軍の一中隊が登場する最後の場面を除けば 映画は全体として地味で密室劇に
近かった。それも其の筈で主人公の二人はゲリラの狙撃犯で決行までは屋根裏に
身を潜めて居ないと為らぬ身。まるで アンネ・フランクのやうな生活を強いられて
居た。軍事的に見れば敵の大将の首の一つや二つ挙げた処で戦況には何ら影響
しない処か 敵の激しい怒りを買い無辜の人民が殺戮されるだけの結果に終わるんは
素人でも想像が付くのだけど 事は軍事作戦ぢゃ無く・迷ってる同盟軍を戦争に
参加するやう促す政治的な意味合いなので ああした形に為ったんだと感じた。
俗に云う「損して元を取れ」云う奴で わざと日本軍に真珠湾を攻撃させて置いて
「真珠湾を忘れるな!!」のキャッチコピーの下 自国内を対日戦争で固めた
かっての米国の手法と同じだと思った。
ナチに翻弄されるチェコの人々ぢゃ無く・西側の政治力学に翻弄される現地の人々が
痛々しく思へた。

かなり重苦しい画調なんだが 当時の人々も少しは息抜きは してたらしく
蓄音機から流れる名盤「スターダスト」の歌声に合わせ男女が部屋で踊るシーンも
一瞬 有って それなりに生活を楽しんでたのも偲ばれた。
時代設定が1940年代の前半なので背景の街の様子なんぞ どうするのかと
思いきや どうも当時の街頭写真なんぞ引っ張り出し・それを機械的に動かし
動画として・其処に人物を嵌め込むやうな作り方を してたかと思う。
かなり大時代的な手法で驚いたのだけど 見てる側が何だか自分がタイムスリップ
してしまったかのやうな錯覚にも捉われ巧い使い方だと感心した。

主人公二人の内 一人はボヘミア系らしかったが イタリア移民の子として
米国の司法と闘った二人の男の事を思い出した。
サッコとヴァンゼッティ。1971年の映画「死刑台のメロディ」の主人公に
為った人物だ。差別に因る冤罪事件で1920年代に死刑に為った人達だけど
いつの時代でも国家と相対する男は気高く美しい・・。
 
 
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