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「婚約者の友人」雑感。

 投稿者:みきお。  投稿日:2018年 1月20日(土)08時53分55秒
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  仕事アガリに観に来たが予想通りフランス映画らしいフランス映画。
上品で「たおやか」で詩情的でアンニュイで 貰った小さなチラシの裏面に
書かれて在った著名人の寄稿文を借りるなら「どの場面も なつかしい優雅さを
湛えてる」(女流作家)とか「生きる希望が湧く名作だった」(夏木マリ)。とかに
近い読後感に為るか。

のっけから まるでサイレント映画のフロント頁のやうな冒頭で以降もモノクロ画面が
続き 時代設定も1919年の欧州ドイツ語圏なので当時の社会風俗に引き込まれ
魅せられた。途中 思い出したやうにカラーの場面が三か所だったか現れ
アウシュビッツの今と過去をシットリ描いた仏映画の名作「夜と霧」の趣向を
想起した。 物語りの前半部までは仏から来た青年はフランツとは同性愛だと
推察してたのだけど 実際はアーティスト特有の繊細な神経ゆゑと解り
流石 名バイオリニストってのは さう云う行動も取るのかと無抵抗で得心
してしまった。

極めて大時代的な雰囲気を醸し出す映画で 画面だけ見てると何だか1940代の
メロドラマのやう。でも使ってる撮影機材は今時だから画質も音声もクリァーで
時代の違いが判ると云う趣向性を感じた。
二人の男は敵と味方に分かれ塹壕戦で撃ち合う形と為ったのだけど 第一次の
大戦の欧州の戦線は後半は膠着状態の塹壕戦で それを描いた レマルクの小説
「西部戦線 異常なし」を想起した。
当時の日本の皇太子・後の昭和天皇も お読みに為り映画化もされた作品で
確かドイツ将校役で当時 有名なドイツの役者も出てたと記憶して居る。

かうした登場人物の心象風景を描いたら右に出る者が居ないのがフランス映画で
邦画も かうした方向性で行って貰いたいと思う。
実相寺(監督)の「無常」のやうな映画が好きなんだけど 米映画の猿真似のやうな
映画が多過ぎると感じるのは私だけだろうか?
 
 
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