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「ゴッホ・最後の手紙」雑感。

 投稿者:みきお。  投稿日:2018年 3月 4日(日)21時45分5秒
  副題が「最後の手紙」だから弟に宛てた最後の書簡をモチーフにした
創作劇なんだろうが手法が斬新で魅せられた。正直 云って其の手法
見たさに来館したってな処。

ゴッホ その人に付いては昔から嫌いな画家だ。
目にケンが有るし 絵そのものもコテコテした感じで墨絵のやうな
水彩画のやうな絵を好む身として到底 好きには為れない。

本編はゴッホの謎の死をサスペンス物として仕上げて居たけど 映画人が
絵画的手法で作った云うより絵描きの集団が映画的手法を使って自分達の
「父」で有るゴッホの一面に切り込んで行った・・。そんな趣を感じた。
世界的に著名な画家 百人がゴッホの絵を動かす方法で作り上げたらしいけど
近代絵画の父と云われるゴッホと さぞかし一体感を覚えながらの作業だった
のだろうと推察する。昔 日本の有名な版画家の日常を描いたドキュメント映画
「わだはゴッホになる」ってな映画が有って 国際的な賞も受けた邦画なんだけど
その中でベートーベンの「合唱」を口づさみながら一心不乱にノミで版木を
掘ってた場面が有って 当時の西ドイツの映画祭で審査委員達から大拍手が
湧き上がった話を想い出した。「わだ」云うのは 其の版画家が生まれ育った
東北・青森では「私」と云う意味で彼も又 ゴッホと一体に為りたかったのだろう。
彼の名は棟方志功だったか。

本編の手法はホントに斬新で旧態依然とした手法しか知らぬで有ろう今の北朝鮮の
映画人達が若し観たら腰を抜かす程 驚愕して自らの無知を恥じるだろうと思った。

名子役でも有った映画女優 高峰秀子が書いた自叙伝「私の渡世日記」の
中に かう云う下りが有る。
時は昭和17年の事だったか 或る日 映画会社の御歴々に内々で数人が呼ばれ
会社の試写室で極秘でアメリカ映画の上映会が行われたらしい。
漏れ訊く処に依れば日本軍が或る街に攻め入った時 其処の映画館にフィルムが
残されて居り秘密裏に輸送されて東京の映画会社に運ばれたらしい。
そして当時の軍部の文化部が映画人達に観た感想を求めて来たのださうだ。
その当時の最新作「風とともに去りぬ」とかディズニーの「ファンタジア」とかで
深夜の上映会が終わって皆がビルを出たら外は明け方だったらしく
その中の一人が思わづ「あんな国と戦争したらマズイな・・」。と呟いたさうな。
その数人の中にデコちゃんも居た訳なんだけど 本編の斬新な場面を見てたら
その話を想起した。

映画は其の国の文化のバロメータだけど同時に国力の象徴でも有る。
本編のエンドクレジットの中に「NHK エンタープライズ」の名が見へ
日本人として誇らしく感じた。


 
 

「悪と仮面のルール」雑感。

 投稿者:みきお。  投稿日:2018年 2月26日(月)23時10分36秒
  かなり重厚な映画だったが正直よく内容は飲み込め無かった。

まるで舞台劇のやうで しかも画調が昭和の40年代 外国映画で云うと
フイルム・ノワールのヒットマンのやうな趣を感じた。
主人公の役者の声質が鬼籍に入ってる細川俊之ソックリで驚いた。
若しかして わざと二枚目俳優だった細川サンに意識的に似せてるのかもと
思ったけど 実際 どうなんだろうか? 若いし・イケメンだし・オリエンタルな
雰囲気も充分 有るしで 早々にハリウッドに渡れば早川雪舟サン並みに
成功するかも知れぬと感じたけど。

自分的に感情移入が出来たんは主人公が雇った探偵の初老に近い男性。
年齢的に歳が近いってな理由も有るんだけど 子供の頃の主人公を実は知ってて
それを口に出さないってな処が大人としての思慮深い配慮のやうに感じられ
「自分でも ああするな」。と感じた。
二人の男女は共に児童虐待を受けてたので一種「戦友」に近い感情でお互いが
心的に結び付いてたのだろうと思うのだが もう一押しが足りづ友達夫婦には
成れなかったと思われた。残念だけど概して世の中そんなもんだな~~。と思ふ。
人生 涙の別れの方が数的に遥かに多いからね。泣いてる暇なんぞ此の世に
有りは・・しない。
 

> 上映作品のリクエスト

 投稿者:メトロ劇場  投稿日:2018年 2月25日(日)22時20分41秒
  『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』
は上映決定しております。(4/14~5/4)
随時上映作品は更新いたしますので下記ページにてご確認ください。
http://fukuimetro.jp/blog-entry-205.html
ご来場お待ちしております!

http://fukuimetro.jp/blog-entry-205.html

 

上映作品のリクエスト

 投稿者:映画中毒のニャース  投稿日:2018年 2月24日(土)11時14分11秒
編集済
  ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ
の上映をお願い致します。

2017年の夏、アメリカでたった5スクリーンから始まった公開だったが、口コミが広がり2600スクリーンまで拡大し大ヒット。多数の賞も受賞。
パキスタン出身の男性コメディアンとアメリカ人女性のカップルが、結婚に向けて文化の違いによる数々の壁を乗り越えていくさまを、実話を元に描いたコメディドラマです。
日本では2018年2月23日公開です。

原題 The Big Sick
制作年 2017年
制作国 アメリカ
上映時間 120分



 

「ヒエロニムス・ボス」雑感。

 投稿者:みきお。  投稿日:2018年 2月23日(金)04時51分50秒
  彼はダリの絡みで名前だけは知って居たが詳細は解らづ 本編を観て少しは解った
気に為った。それ程までに美術講義の番組として有意義で90分番組が3時間番組の
やうな濃度の濃さを感じ Eテレの「日曜美術館」の海外版のやうな趣が有った。

冒頭の三連の大仕掛けの絵には狩野派の屏風絵を思い出し・擬人化された手法には
「鳥獣戯画」を想起させ・幽玄や夢幻の世界観には白魔術のタロット(カード)の
絵柄と似た嗜好を感じた。祖父の代から三代 続く絵描きの家系らしいが
「あやかし」のやうなジプシーの血が入ってるやうな気がした。
漫画家・美術史家・画家・美術館の係員 等に混じって40前の女性シンガーが
絵を観た感想を話してたけど  彼女の感覚が自分に取って一番 近い感想・感性
だと思った。理論づけや・後づけぢゃ無くストレートに自分の毛穴感覚で感想を
述べてる点 好感を感じ身近に感じた。
自分もワンカラの個室に入れば長年ジャズだのシャンソンだの歌ってるので
彼女の自らの音楽との対比は興味深かった。

仕事の除雪と持病の神経痛でヨレヨレで館に来たが 来るだけの値打ちの有る
映画で エンド・クレジットの最後に「プラド美術館」の名が見へ懐かしかった。
之 スペイン語会話学習のテキストでは定番の場所だから。
 

「追想」雑感。

 投稿者:みきお。  投稿日:2018年 2月18日(日)15時39分47秒
  題名の「追想」から連想されるのは二度目のオスカー主演を得たバーグーマンの映画で
本編も「さうだろ」。と思って銀幕の前に座ったら外れたので少し気落ちした。
此れは此れで「好品」では有ったんだけど。

映画は1975年の作だから一度は観た事が有る筈なんだが どうも初公開時の時が
思い出せない。概して欧州映画は地味だからなんだろうが帰宅して見たチラシの
ロベール・アンリコだのロミー・シュナイダーだのの名が懐かしく瞬間20代だった
自分に戻ってた。
冒頭の場面とエンド・クレジットの絵柄が同じで 後半もメリハリが利いた作りだった
ので観てても安心感が広がった。バックの音楽もフランシス・レイ タッチの心地よい
電子ピアノの静かな掛け合いだったのでまるで「ゆりかご」気分だった。
主演の男優は「地下鉄ジジ」にも出てたらしい・・。この映画は仏版「自転車泥棒」の
やうな映画でジジと云うルンペン少女と(歌って踊れる名優との)絡みが
面白くリバイバルで観た時には買った映画音楽全集のレコードの中に此の映画の
挿入歌「ジジ」が入ってたので よく聴いてたのを想起する。
出演してた名優は確か モーリス・シュバイエ?だったか。歌の「ジジ」は彼が
歌ってたのだけど。

本編の物語的には 主人公の医者(外科医)は1944年の仏と云う設定上
政治的に難しい立場だったと推察される。結局は愛する家族を惨殺され好戦的な
パルチザンに変身してしまうんだけど其の過程で盛んにフラッシュ・バックが
使われ主人公の気持ちの起伏が よく解った。
対する12人のドイツの将兵も人間的に描かれ好感を感じた。
思わづ米国テレビドラマの「コンバット!」に登場するドイツ軍の将兵を
思い出した。
 

(無題)

 投稿者:  投稿日:2018年 2月18日(日)13時27分1秒
  監督過去作はDVD化しておらず、こちらも今のところ限られた映画館でしか上映しないので「立ち去った女」を上映して頂けると本当に有難いです。必ず観に行きます。ご検討よろしくお願いいたします。  

リクエスト

 投稿者:marine  投稿日:2018年 2月16日(金)07時47分17秒
  想田和弘監督『港町』を上映してください。

http://minatomachi-film.com

 

リクエストのお願い

 投稿者:にこ  投稿日:2018年 2月13日(火)23時15分12秒
  「彼女が目覚めるその日まで」を上映していだだきたいです。よろしくお願いします  

「婚約者の友人」雑感。

 投稿者:みきお。  投稿日:2018年 1月20日(土)08時53分55秒
  仕事アガリに観に来たが予想通りフランス映画らしいフランス映画。
上品で「たおやか」で詩情的でアンニュイで 貰った小さなチラシの裏面に
書かれて在った著名人の寄稿文を借りるなら「どの場面も なつかしい優雅さを
湛えてる」(女流作家)とか「生きる希望が湧く名作だった」(夏木マリ)。とかに
近い読後感に為るか。

のっけから まるでサイレント映画のフロント頁のやうな冒頭で以降もモノクロ画面が
続き 時代設定も1919年の欧州ドイツ語圏なので当時の社会風俗に引き込まれ
魅せられた。途中 思い出したやうにカラーの場面が三か所だったか現れ
アウシュビッツの今と過去をシットリ描いた仏映画の名作「夜と霧」の趣向を
想起した。 物語りの前半部までは仏から来た青年はフランツとは同性愛だと
推察してたのだけど 実際はアーティスト特有の繊細な神経ゆゑと解り
流石 名バイオリニストってのは さう云う行動も取るのかと無抵抗で得心
してしまった。

極めて大時代的な雰囲気を醸し出す映画で 画面だけ見てると何だか1940代の
メロドラマのやう。でも使ってる撮影機材は今時だから画質も音声もクリァーで
時代の違いが判ると云う趣向性を感じた。
二人の男は敵と味方に分かれ塹壕戦で撃ち合う形と為ったのだけど 第一次の
大戦の欧州の戦線は後半は膠着状態の塹壕戦で それを描いた レマルクの小説
「西部戦線 異常なし」を想起した。
当時の日本の皇太子・後の昭和天皇も お読みに為り映画化もされた作品で
確かドイツ将校役で当時 有名なドイツの役者も出てたと記憶して居る。

かうした登場人物の心象風景を描いたら右に出る者が居ないのがフランス映画で
邦画も かうした方向性で行って貰いたいと思う。
実相寺(監督)の「無常」のやうな映画が好きなんだけど 米映画の猿真似のやうな
映画が多過ぎると感じるのは私だけだろうか?
 

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